本と珈琲。

本と珈琲が好きな夫婦の日常。2人で読んだ本についての議論やオススメのカフェを紹介できたらと思います。

読書感想

中村文則 『R帝国』 ネタバレなし感想 #読了

#読了『R帝国』中村 文則教団Xの時も読んだ後かなりダメージを受けたがこれはそれ以上だと思う。2024年現在、戦争とコロナが世界に広がっている今これを読む機会を得た事は自分にとって幸か不幸か。何かを深く刻まれてしまった。 pic.twitter.com/Ja9myOSOlE…

小林泰三 『失われた過去と未来の犯罪』 ネタバレなし感想 #読了

『失われた過去と未来の犯罪』小林 泰三#読了 名刺がわりの10選、入れ替わりですわこれは。SFが好きで良かった。小林泰三先生の本買い漁ります。 pic.twitter.com/RJGpqOM4bz — オットー本と珈琲。 (@dokusyo_coffee) April 11, 2024 (function(b,c,f,g,a,d,…

岡嶋二人 『クラインの壺』 ネタバレなし感想

岡嶋二人「クラインの壺」 面白い。 こういう昔のSFで今も色褪せていないものに出会うと感心してしまう。 あとがきでもそれがうまく説明されていた。 SF好きが納得する条件としては 「現実からの丁寧な乖離」があるんだろうな。 当然ミステリとしても文句な…

冒険SF。凄まじい読み応え #貴志祐介 『新世界より』ネタバレなし感想

#読了長かったけどワクワクして続きが気になり続けた。冒険物でもありSFでもある。ゆったり収束するかと思えば最後の最後まで読み応えがある内容だった。SFの良さはやっぱりフィクションの中に読者の現実に対して強烈なメッセージがある事だと思う。#貴志祐…

感動と恐怖を味わう小林泰三の物理SF!『天体の回転について』ネタバレなし感想

『天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)』小林 泰三しっかり物理に裏打ちされたSFって感じ。スプラッタとしてもホラーとしても妥協なし。SFのよくある題材をよくある感じで終わらせないのがよかった。小林泰三の本、もっと読みたくなった。#読了 pic…

ガンダムの魅力を余すことなく味わえる小説版

『機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)』富野 由悠季ニュータイプとはっていうのはアニメよりも小説で落ち着いて考える方が何かしっくり来た。ガンダムはSFとしてもしっかり設定があるし、人間ドラマ、青春モノとしても好き。 #読了#読書メータ…

『方舟』夕木春央【ネタバレなし感想】

『方舟』夕木 春央すごい。ある意味マンネリ化してる本格ミステリに対してデカい一撃を喰らわせたと思う。話題本をハードカバーで買うのハマりそう。 #読了#読書メーターhttps://t.co/0Hz4NfZFIl — オットー本と珈琲。 (@dokusyo_coffee) January 13, 2024 (…

『屍人荘の殺人』今村 昌弘 【ネタバレなし感想】

『屍人荘の殺人』今村 昌弘#読了 剣崎比留子、推せる。設定込みで読者にフェアに挑戦させているのが凄いと思った。探偵がホワイダニットに拘ってるのも良かった。適切にヒントが散りばめられていて理不尽さも感じなかった。続きの作品もぜひ読みたい。#読書…

【氷菓】「古典部シリーズ」に魅了されて~米澤穂信の緻密な世界観が素晴らしい~

独特の青春小説として知られる米澤穂信の「古典部シリーズ」。その魅力に取り憑かれ、ついに私も手に入れてしまいました。 まず驚いたのは、作者の緻密な筆力です。繊細な描写が並ぶ一方で、ストーリーに起きた些細な変化や心理に至るまで、最小単位で細かく…

筒井康隆『旅のラゴス』【ネタバレなし感想】【読了ツイート】

#読了感動した。1人の人物の一生をかけた旅の話。SFをあまり読んだことがない人にも読みやすく、しかもしっかりとSFファンを満足させるであろう要素もある。自信を持って言える名作SF。 pic.twitter.com/WW1aVmGJOt— オットー本と珈琲。 (@dokusyo_coffee) 2…

『高い城の男』が描く「もしも」の世界、知識と想像力が織りなす傑作SF。【ネタバレなし感想】

実際に起こった歴史とは異なる、「もしも」の世界を描いたSF小説『高い城の男』。 この作品は、日本とドイツが第二次世界大戦に勝利し、アメリカ合衆国が分割された世界を舞台にしています。 当時の宗教や政治の知識が必要とされるため、理解には苦労するこ…

【ネタバレなし感想】森博嗣『黒猫の三角』

読了日 感想 読了日 2015年12月29日 感想 かなり楽しめた。 ニンゲンがニンゲンを殺すこととはどういうことか考えさせられる。 主要な登場人物がかなり個性的かつ魅力的で この人たちのこれからやこれまでの話を読んでみたいと思った。 結末にも良い意味で裏…

【ネタバレなし感想】井上真偽『その可能性はすでに考えた』

細かい知識と緻密なトリック。 作者のミステリに対する強いこだわりを感じる。 既存のミステリに対するアンチテーゼのようでありながらしっかりとミステリ。 謎解きに特化するのではなく、 動機やストーリーも読者を置き去りにしないものになっている。 結末…

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』【一言読書感想】※ネタバレなし

戦争は底なしに悲しい。 あっていいはずがないと再確認させられた。 女性が置かれた状況の壮絶さを感じる。 登場人物の女性たちの強さと絆と愛の深さに涙が出た。 戦争の終わりはハッピーエンドではない。 セラフィマが取った行動を僕は否定できない。 #読了…

【読書感想】オルダス・レナード・ハクスリ『すばらしい新世界』

1932年に書かれた本。 この本に描かれているディストピアは全くのファンタジーとは思えない。 幸福とは何か、自由とは何かを考えさせられる。 ソーマという名前の麻薬で強制的に不安感を消す事。争いも老いも病気も失恋も嫉妬もない。 強制的に多胎児を増や…

SF好き必見!森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』は、哲学的な問いかけとキャラクターの人間味が魅力!タイトルもオシャレで読み応え十分!【ネタバレなし読書感想】

森博嗣さん。『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』 概要 読了日 端末 感想 ウォーカロンについて(人工知能、アンドロイド) ChatGPTさんに「貴方と人間の違いは何ですか。」と質問してみた。 まとめ 概要 私は長年森博嗣さん…

SFファン必見!ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を私がおすすめする理由とは?

情報 あらすじ 読了日 端末 感想 この自分の感想を元にchatgptに記事を書いてもらうと、、、 結局、私がこの小説をお勧めする理由は 他にもこんな記事書きました!よければご覧ください。 情報 出版社:創元SF文庫出版:1980/5/23 あらすじ 【星雲賞受賞作】…

「汝、星のごとく」凪良ゆう

2023.03.22 読了 ▫️あらすじ ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、…

『斜陽』太宰治【読書感想】

貴族。自分は貴族ではないけど、何となく直治の言っている事がわからなくもない。心の底から馬鹿になって遊ぶこともできないし、自分の思う正しい人間に戻る事もできない。周りが良く見える人間が一番苦しむのかもしれない。自分なりの自分の救い方があるっ…