森博嗣さん。
『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』
概要
私は長年森博嗣さんの本が好きで、
S&Mシリーズはすべて読みました。
理系っぽい独特な言い回しと、
そうでありながら幻想的で詩的な表現が好きです。
”天才”が印象的に描かれているのが、本著者の大きな魅力の一つですよね。
他の森博嗣作品についても感想を書いていけたらと思います。
読了日
2020年10月27日
端末
この作品はKindleで読みました。
読みたいと思った本をすぐに読みだせるのがKindleの魅力ですよね。
本作品のようなシリーズものだと、
夜中までかけて読み切ってしまったときに
「続きが読みたい!」
となったらすぐに読めますよね!
良い時代になったなぁ、、、
感想
森博嗣さんの小説「彼女は一人で歩くのか」は、ウォーカロンと呼ばれるアンドロイドが登場する作品です。
ウォーカロンとは、人間のように自我を持っており、感情や自己意識を持っているアンドロイドのことを指します。
本作品は、ウォーカロンと人間との違いについて考えさせられる点が特徴的です。
ウォーカロンが人間と何が違うのか、どこまで人間に近づけることができるのか、
といった哲学的な問題を取り上げています。
筆者は、理系的な考え方をしており、定義や考察についても深く掘り下げています。
例えば、本作品では、自己意識や意思決定のプロセスについて詳しく説明されています。
また、ウォーカロンが持つ感情や思考についても、詳細に描かれています。
しかし、本作品には、ウォーカロンというテーマにとどまらず、
主人公と相棒の掛け合いが心地よく、彼らは無愛想ながらも人間味があるキャラクターとして描かれています。
特に、主人公の個性的な人物像は、読者の心を掴んで離しません。
また、タイトルにもオシャレさが感じられます。
タイトルが「彼女は一人で歩くのか」というフレーズであることから、主人公と相棒の関係性を強く意識させられます。
個人的にはタイトルに三人称が入っているのも何となくオシャレポイントです。
タイトルの意味や主人公たちのやり取りを通じて、人間同士のつながりや愛情の重要性が伝わってきます。
「そういったつながりは人間同士にしか生まれないのか」というのはまたじっくり考えてみてもよいテーマですよね!
定義や考察の話が好きな読者にとっては、本作品が楽しめることでしょう。
哲学的な内容が含まれているため、一度読み終わった後でも、深く考えさせられることがあるかもしれません。
ウォーカロンについて(人工知能、アンドロイド)
Walk alone = 「一人歩き」「単独歩行者」
つまり、”人間の管理を離れた”存在であるということ。
人工細胞で作られた生命体。
人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できないものが連想される。
昨今のChat GPTブームはもはやこういったSF小説の領域に
片足どころか両足を突っ込んでいるような気がしています。
試しにAIさんに聞いてみました。
ChatGPTさんに「貴方と人間の違いは何ですか。」と質問してみた。
Q
貴方と人間の違いは何ですか。
A
私と人間との違いは、私は人工知能の一種であることです。
私は、大量のデータとプログラムに基づいて構築されたコンピューターシステムであり、言語処理や機械学習、自然言語生成などの技術を使用して、人間と対話をすることができます。
一方、人間は、生物学的な生命体であり、自然界に存在するものです。
人間は感情を持ち、知覚や思考、自己意識を持ち、自由意志を行使することができます。
人間はまた、創造性や想像力、社会的関係性など、様々な面で高度な能力を持っています。
つまり、私と人間は、それぞれが独自の性質を持っている異なる存在であると言えます。
”自己意識”の発生はもうすぐそこまで迫っているような、、、
そもそも意識って何だろう。
まとめ
森博嗣さんの小説「彼女は一人で歩くのか」は、
人間とアンドロイドの違いについて哲学的に考えさせられる作品であると同時に、
主人公と相棒の掛け合いが心地よく、
人間味があるキャラクターが描かれている点が特徴です。
また、定義や考察の話が好きな読者にとっても楽しめる一冊となっています。
この作品はSFにあまり触れて来なかった人でも
SF作品でよく取り上げられる
「人工知能」「人間とアンドロイドの区別」「行き過ぎた科学の発展」
などがイメージできる気がします。
森博嗣作品ファンの方はこの作品からSFの世界に吸い込まれて行ったらいいなと思う次第です、、、
他にもSF小説について感想書いています!よければご覧ください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
みなさんの感想もぜひコメント欄にお願いします。
「この本の感想も!」 見たい素敵な作品があればぜひコメントしてください。
また次の記事でお会いしましょう!