本と珈琲。

本と珈琲が好きな夫婦の日常。2人で読んだ本についての議論やオススメのカフェを紹介できたらと思います。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【氷菓】「古典部シリーズ」に魅了されて~米澤穂信の緻密な世界観が素晴らしい~

独特の青春小説として知られる米澤穂信の「古典部シリーズ」。その魅力に取り憑かれ、ついに私も手に入れてしまいました。 まず驚いたのは、作者の緻密な筆力です。繊細な描写が並ぶ一方で、ストーリーに起きた些細な変化や心理に至るまで、最小単位で細かく…

筒井康隆『旅のラゴス』【ネタバレなし感想】【読了ツイート】

#読了感動した。1人の人物の一生をかけた旅の話。SFをあまり読んだことがない人にも読みやすく、しかもしっかりとSFファンを満足させるであろう要素もある。自信を持って言える名作SF。 pic.twitter.com/WW1aVmGJOt— オットー本と珈琲。 (@dokusyo_coffee) 2…

浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』【読書感想】【読了ツイート】

#読了とことん残業して、さらに遅延が発生したなかなか家に着かない帰りの電車の中でラストスパートを読み切った。ほんの少し泣いてしまってたのが他の乗客にバレてないといいけど。今の自分には凄く必要な本だった。 pic.twitter.com/NbrUK68jGy— オットー…

『高い城の男』が描く「もしも」の世界、知識と想像力が織りなす傑作SF。【ネタバレなし感想】

実際に起こった歴史とは異なる、「もしも」の世界を描いたSF小説『高い城の男』。 この作品は、日本とドイツが第二次世界大戦に勝利し、アメリカ合衆国が分割された世界を舞台にしています。 当時の宗教や政治の知識が必要とされるため、理解には苦労するこ…